田村緋梨さんが日本塑性加工学会にて学生奨励賞を受賞

2024/03/29

研究目的

本研究ではFEM解析において成形時に金型の開閉を許容する逐次ハイドロ成形を対象に、D₀=2mmの微細管を用いて逐次ハイドロ成形による成形性向上の効果を示し、金型および管材の各評価項目を定量的に評価する事によって成形過程における管材の変形挙動メカニズムを明らかにした。

研究内容

逐次ハイドロ成形を用いた場合、従来の型開きしない成形法と比較して成形性が向上する傾向が見られた。また、内圧?軸押し一定負荷の条件下では金型の開き工程で成形性が向上する傾向が見られ、金型の閉じ工程は管形状の制御のために適宜行うことが重要であることを示した。

今後の展望

逐次ハイドロ成形を用いることによって、従来は成形が困難であった微細長尺管でもより高い成形性の実現が可能になると推察する。今後の展望としてはより成形性を向上させるための条件の調査や、実際の実験における検証が挙げられる。