小川晃弘さんが日本原子力学会関東?甲越支部第17回学生研究発表会 ~原子力?放射線分野~にて奨励賞を受賞

2024/04/04
  • 材料工学科

受賞者
小川 晃弘 さん(材料工学科 4年)

指導教員
新井 剛 教授(材料工学科)

学会?大会名
日本原子力学会関東?甲越支部 第17回学生研究発表会 ~原子力?放射線分野~

賞名
奨励賞

発表題目
直鎖有機溶媒によるTEHDGA含浸吸着材の合理的な再生技術開発

ogawa

研究目的

使用済み核燃料の再処理過程で発生する廃液から抽出剤含浸吸着材を用いた元素の分離?回収に関する研究が進められています。本研究では、分離工程で発生する使用済み吸着材からの抽出剤の除去と新たな抽出剤の再含浸による再生を行うことで廃吸着材の減容を目的としました。


研究内容

吸着材からの抽出剤の除去方法として有機溶媒を用いた洗浄に着目し、溶媒には核燃料再処理工程で多く使用されるn-ドデカンを選定しました。さらに抽出剤の再含浸に使用する希釈溶媒にも同溶媒を使用し、抽出剤の除去および再生吸着材の性能を評価しました。


今後の展望

資源に乏しい我が国で持続可能なエネルギー供給を行うためには原子力発電の安全な稼働が必要となります。そのためには発電で発生する使用済み核燃料の適切な処理?処分の確立が急務です。本研究の今後の展望として、放射線環境で使用された吸着材に生成する劣化物の影響を加味した調査を進め、実際の使用済み吸着材への処理?再生への適用を目指します。